仁木先生あれこれ 5
次にシリーズ化する探偵は誰?
仁木先生は、仁木兄妹(浅田悦子を含む)、吉村駿作、三影潤とシリーズものの探偵を生み出してきました。
さて、次に登場するだろう探偵は、いったい誰だったのでしょう。
先生ご自身による文献や、わたしの希望も含めて、羅列してみました。
みなさんは誰だと思いますか?
※ ちなみに砂村朝人・櫟 健介は外してあります。
誰がいいかしら・・・
◎ 小宮山章介・小宮山しのぶ・ジャガーの源吉 (『罪なき者まず石をなげうて』)
人のよい牧師・章介としっかり者の娘・しのぶ、ムショ帰りの源吉のトリオ。
実際、先生は『赤い痕』(東都書房)解説でも『仁木兄妹、吉村駿作に次ぐ第3の探偵』と書いていますし、
自作解説でも、『三人の登場する作品を、続けて書くつもりでいたのです』といっています。
ただ、特殊な職業や専門的な知識に関して書くことに恐怖を感じてしまったらしく、
このトリオのシリーズ化は実現されないままとなってしまったようです。
わたしのオフレポは、そんなことを気にせず書くので、いろいろクレームを頂きます。
なので、先生のお気持ち、改めてよくわかります。
○ 高城寺 拓 (『陽の翳る街』他)
三度の飯よりミステリが大好きな東京にある大学の法科生。ミステリーサークル「モザイクの会」に所属。
後に、『青い香炉』にも登場し、あのキャラクター(ネタバレなので伏せ)と推理合戦をしています。
彼自身の推理をみてみると、まだ荒削りだが、理論派のようにも思えます。
将来は作家希望のようなので、有栖川有栖のようになっていったかもしれません。
▲ 浅田 哲彦・浅田 鈴子兄妹 (『虹の立つ村』他)
ご存知、浅田悦子(旧姓・仁木)のお子様たち。
ファンの方には、この二人で箱崎医院へ出向いたりすることを思い描いたこともあったはず。
母の悦子、伯父の雄太郎、従妹のこずえなどの関わりもあり、
実際シリーズ化すれば、話も広がりそうな気がします。
その頃はきっと砧警部補が退職されたあとで、二人にアドバイスを送るのではないでしょうか。
△ 浅井しずよ・野田 記者 (『未発表作品(タイトル不詳)』)
先生の未発表作品の中にも、候補がいました。
ミステリ好きの老婦人・しずよは、孫の修と遊ぶ毎日ですが、
以前、しずよの家に下宿していた『曙タイムス』の記者・野田が、事件について相談にやってきます。
しずよの人物像は、雰囲気的にはクリスティの『ミス・マープル』を思わせます。
ただ、この作品は結局発表されること無く、プロットの中で終ってしまったようです。