どこかの一隅で(どこかのひとすみで)
  初出誌
1975年(昭和50年) 小説サンデー毎日8月号
 作品関連
  雑誌 1975年 小説サンデー毎日8月号 毎日新聞社
  書籍 1975年 夏の終る日 毎日新聞社
  書籍 1983年 夏の終る日 角川文庫
  書籍 1992年 昭和ミステリー大全集 ハードボイルド篇 新潮文庫
  書籍 2005年 探偵三影潤全集 赤の巻 出版芸術社
 事件の舞台
   高田馬場・・・桐影秘密探偵社
   四谷・・・三影が住むアパート
   赤羽・・・四ツ木保三宅、八百玉、ふじの屋、クリーニング店、神社
   小松川・・・黒谷末男宅、板金工場
   道玄坂・・・バー「イレブン」
   川口・・・三影が尾行していたサラリーマンの家
   千住・・・柏本宅
 あらすじ
 尾行を終え帰宅しようとしていた三影は赤羽に差し掛かった頃、以前事務所へ相談にきた四ツ木保三のことを思いだし彼の様子を見に行くことにしたが、彼はアパートの自室で毒殺されていた。二日前におこった小松川の殺人事件現場に四ツ木の名前が書かれた手ぬぐいが落ちており、所轄の江戸川署では彼を事件の容疑者と見ているようだった。四ツ木には二歳半になる息子・直志がいたが、彼が仕事で留守をする際は、近所に住む雑貨商の未亡人・藤野タネ子が直志の面倒を見ていた。タネ子は四ツ木は酒乱だが気が弱く人殺しをするような人間ではないといい、三影は他の関係者からも同様の証言以外に得るものはなかった。
 登場人物
三影  潤 「桐影秘密探偵社」刑事担当の調査員。35歳。
桐崎 秀哉 「桐影秘密探偵社」民事担当の調査員。
桐崎 桃子 「桐影秘密探偵社」秘書兼事務員兼会計係。旧姓・小田。
桐崎 祥子 秀哉の長女。2歳。あだ名は「サッチイ」。
四ツ木保三 日雇い労働者。40歳前半。酒乱で気が弱い。
先妻 保三の先妻。保三によるDVで病院に収容されそのまま離婚する。
保三と先妻との亡娘。3歳の時に車にはねられ死亡。
四ツ木セツ 保三の後妻。32歳。別居中。道玄坂のバー「イレブン」のホステス。
四ツ木直志 保三とセツの息子。2歳半。ひかり号が好き。
藤野タネ子 雑貨店「ふじの屋」の女店主。未亡人。保三が留守中に直志の世話をする。
柏本 履物チェーン店の社長。40歳過ぎ。タネ子との縁談がもちあがっている。
ばあさん 「ふじの屋」近くのクリーニング店のおばあさん。
おかみ 四ツ木宅近くの八百屋「八百玉」のおかみさん。
黒谷 末男 小松川の板金工場の工員。26~7歳。
工場長 板金工場の工場長。
サラリーマン 川口に住むサラリーマン。
ホステス バー「イレブン」のホステス。
田村 警視庁捜査一課警部補。
大原 江戸川署刑事。