花は夜散る(はなはよるちる)
  初出誌
1976年(昭和51年) 小説推理2月号
 作品関連
  雑誌 1976年 小説推理2月号 双葉社
  書籍 1976年 死を呼ぶ灯 立風書房
  書籍 1978年 凶運の手紙 角川文庫
  書籍 2006年 名探偵コレクション 面の巻 出版芸術社
  書籍 2011年 子どもたちの長い放課後 ポプラ文庫ピュアフル
書籍 2023年 花は夜散る あすなろ書房
 事件の舞台
   世田谷代田・・・巽冬枝宅、アパート「曙荘」、パーマ屋「シクラメン」
   下目黒・・・城南レジデンス
   府中・・・あゆみの叔母の家
   吉祥寺・・・冬枝の仕事部屋のアパート
   葉山・・・夏休み中に正樹が靖樹とドライブに行く
   泉岳寺・・・真智子の実家
 あらすじ
 代田のアパート「曙荘」で作家志望の女性・加治真智子の毒殺死体が発見された。彼女のルームメイトの田川あゆみは、事件当日府中の叔母の家で滞在していた。警察が捜査をすすめると、真智子は推理作家・巽冬枝との間に盗作問題のトラブルがあったことが発覚し、さらに事件現場に残されていたグラスから冬枝の指紋がついていたことから、冬枝を重要容疑者として署に連行してしまう。
【ポイント】
 冬枝と真智子の間におこっていた「盗作問題」は、小説に掲載された冬枝の作品「粘土の兎」が、真智子が冬枝に見てもらうようわたした作品「闇のひらめき」と酷似していたため起こったトラブル。「粘土の兎」の内容は

 目の見えない少年がいて、母親をある人物に殺される。少年は現場にいたのだが、盲人なので犯人を見ていない。しかし、あとで少年が手さぐりでこしらえた粘土ざいくの兎がヒントになって犯人が逮捕される (原文のまま)

という仁木先生の作品「粘土の犬」と同じようなあらすじになっています。
 登場人物
桜木 正樹 代田に住む小学5年生。5年1組生徒。両親の離婚後、母方についたため本当の名は「巽 冬樹」。
巽  冬枝 正樹の母。推理作家。
桜木 靖樹 正樹の父。冬枝の元夫。シナリオ作家。目黒のマンション「城南レジデンス」で暮らす。
おばあちゃん 正樹の祖母。冬枝の母。
田川あゆみ 冬枝のアシスタント。作家志望。ペンネームは「高輪魔千子」。
加治真智子 あゆみのルームメイト。アパート「曙荘」202号室で共同生活。作家志望。
下沢 真智子の婚約者。雑誌社勤務。
櫟  究介 正樹のクラスメイト。あだ名は「クギヌキ」「キュー」。
究介の母 究介の母。正樹の犯人探しを手助けする。
屋代 東都新報社社会部記者。
松本 伸代 パーマ屋「シクラメン」の美容師。
管理人 アパート「曙荘」の管理人のおじさん。
増田 代田署部長刑事。