「母の友」以外の雑誌投稿童話 その2


.
すべり台とこどもたち(すべりだいとこどもたち)
  初出誌
1960年(昭和35年) 基督教保育164号
 作品関連
  雑誌 1960年 基督教保育164号 基督教保育連盟
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 きれいな服を着た男の子が公園のすべり台で遊んでいると上っているときに足をぶつけてしまいました。すると男の子のおばあちゃんは、すべり台を叱りつけました。すべり台が悲しい気持ちになっているところへ今度はいつも遊びに来る子どもたちがやってきました。するとそのうちの一人が同じように足をぶつけてしまいました。
 登場人物
すべり台 公演の隅っこに立つすべり台。
しんちゃん いつも公園で遊ぶ子ども。
タケシちゃん いつも公園で遊ぶ子ども。
のぶ子ちゃん いつも公園で遊ぶ子ども。
とし子ちゃん いつも公園で遊ぶ子ども。
男の子 きれいな服を着た見知らぬ男の子。
おばあちゃん 男の子の祖母。



.
高く高く(たかくたかく)
  初出誌
1960年(昭和35年) 基督教保育165号
 作品関連
  雑誌 1960年 基督教保育165号 基督教保育連盟
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 蟻の幼い兄妹・アントとアマイゼの目の前に緑色をした一本の太い柱が立っていました。2匹はそれが「お日さまの茎」だと思い、上へ上へと昇ることにしました。
 登場人物
アント 子アリの兄。
アマイゼ アントの妹。
みのむし 昼寝をするミノムシ。
白いちょうちょ アントに声をかける蝶。
とんぼ アントに声をかけるトンボ。



.
ひろこちゃんのまくら
  初出誌
1960年(昭和35年) 基督教保育166号
 作品関連
  雑誌 1960年 基督教保育166号 基督教保育連盟
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 ひろこちゃんは自分で使う赤い枕が大好きでした。大好きすぎて昼間も抱っこをして遊んでいます。そこへ隣に住む友だちののぼるがやってきました。のぼるは母が入院してしまい、夜に父と二人で寝るのが淋しいというのです。
 登場人物
ひろこちゃん 元気な女の子。
おかあさん ひろこの母。
おばあちゃん ひろこの祖母。
のぼるちゃん 隣宅に住むひろこの友だち。



.
タックバウエル博士とおさな友だち
(たっくばうえるはかせとおさなともだち)
  初出誌
1961年(昭和36年) 月刊キリスト10~11月号
 作品関連
  雑誌 1961年 月刊キリスト10~11月号 教文館
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 タックバウエル博士は妻を亡くしてから次第に何もする気がなくなってしまい、庭の手入れどころか本職の医者も辞めてしまいました。ある日そんな博士のもとに庭のユリの手入れがしたいと、ひとりの植木屋が訪ねてきました。
 登場人物
タックバウエル 医学博士。国中並ぶ者がいないほどの名医。
博士の亡妻。ユリが好き。
ラフコ 植木屋。博士の小学生時代の同級生。



.
おおきならっぱ
  初出誌
1962年(昭和37年) 小学館の幼稚園3月号
 作品関連
  雑誌 1962年 小学館の幼稚園3月号 小学館
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 ラッパを買ったあひるのがあこちゃんは、うれしくて歩きながら吹きました。しかし音がうるさく、町中が迷惑してしまいます。そんな中、ねずみのねずひこが「家が火事だ」と叫びました。
 登場人物
があこちゃん あひるの子ども。
いぬのおじさん 町に住むイヌ。
ねこのおばさん 町に住むネコ。
おさるのおにいさん 町に住むサル。
ねずひこ 町に住むネズミ。



.
あした天気に(あしたてんきに)
  初出誌
1963年(昭和38年) 宝石6月号
 作品関連
  雑誌 1963年 宝石6月号 講談社
  書籍 2006年 名探偵コレクション2 面の巻
櫟ファミリーの全事件
出版芸術社
  書籍 2013年 口笛探偵局 仁木悦子少年小説コレクション2 論創社
 あらすじ
 動物小学校の遠足の前日、ポン太と花彦は靴を蹴り上げてお天気占いをしていました。すると木の上に引っかかっていた花彦の新しい靴がいつの間にか無くなっていました。そこでポン太と花彦は靴を探すことにしました。
 登場人物
ポン太 動物小学校の生徒。子ダヌキ。
花彦 動物小学校の生徒。子象。
白吉 動物小学校の生徒。子うさぎ。
ミケ子 動物小学校の生徒。子ネコ。
喜一郎 動物小学校の生徒。子ザル。
チョロ子 動物小学校の生徒。子リス。
プーコ 動物町に住む子ブタ。3歳。
キリンのおばさん 動物町で一番背の高いキリン。
トンビのおじさん 動物町に住むトンビ。



.
まよなかのお客さま(まよなかのおきゃくさま)
  初出誌
1963年(昭和38年) ディズニーの国11月号
 作品関連
  雑誌 1963年 ディズニーの国11月号 日本リーダーズ
ダイジェスト社
  書籍 2013年 口笛探偵局 仁木悦子少年小説コレクション2 論創社
 あらすじ
 新しく引っ越してきた家で初めて自分の部屋を持ったヒロシが夜中に目を覚ますと、部屋の中に桃色のワンピースを着た女の幽霊に出くわした。女の幽霊は以前この部屋で暮らしていたが、通勤途中の銀座で自動車に轢かれて死んだ際に、無くなってしまった買ったばかりのハンドバッグを探しているというのだ。そこで幽霊とヒロシは銀座へ行くことになった。
 登場人物
松本ヒロシ 1953年生まれの小学生。
ゆうれいのおねえさん 桃色のワンピースを着た女の幽霊。銀座に勤めていたOL。
ドブネズミのゆうれい 銀座のビルの入り口で彷徨うドブネズミの幽霊。
電話ボックスのゆうれい 銀座の通り沿いに立つ電話ボックスの幽霊。
子ツバメのゆうれい 自動車の排気ガスが原因で肺炎になり病死したツバメの幽霊。
ふみ子 ゆうれいのおねえさんの友人。
緒方洪庵 100年前に死亡した医者。



.
ふもとからきたくま
  初出誌
1965年(昭和40年) 小学館の幼稚園4月号
 作品関連
  雑誌 1965年 小学館の幼稚園4月号 小学館
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 たくさんの丸太を抱えたクマが、山道を上がってきました。山に住むウサギたちはクマを恐れてみんな家の中でじっとしていました。するとクマは家の中を覗き、子うさぎのみみ子に声を掛けました。
 登場人物
くま 丸太を抱えた黒くて大きなクマ。
みみ子 山に住む子うさぎ。
おとうさんうさぎ みみ子の父。
おかあさんうさぎ みみ子の母。
おばあさん みみ子宅の向かいに住むおばあさんうさぎ。
おじさん みみ子宅の隣に住むおじさんうさぎ。



.
かしの木の下のせんたくや
(かしのきのしたのせんたくや)
  初出誌
1965年(昭和40年) 家庭の教育6月号
 作品関連
  雑誌 1965年 家庭の教育6月号 小学館
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 ピョン一郎は母に頼まれカシの木の下にあるクマキチの洗濯屋にワイシャツを預けに行きました。そして洗濯が終わると、クマキチとピョン一郎は洗った洗濯物を配達しに行きますが、ひとつだけ白いハンカチが余ってしまいました。
 登場人物
ピョン一郎 子うさぎ。小学1年生。
クマキチ 「クロクマ・クリーニング」の店主。
おかあさんウサギ ピョン一郎の母。
タヌヤマ クリーニングを頼んだたぬき。
コンノ クリーニングを頼んだきつね。
リス カシの木の上に引っ越してきたおばさんリス。小1の娘がいる。



.
とべとべ 車いす(とべとべ くるまいす)
  初出誌
1970年(昭和45年) びわの実学校39号
 作品関連
  雑誌 1970年 びわの実学校39号 びわの実学校編集室
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 一人で留守番を頼まれた車椅子の少年・瀬田進は窓の外から自分の名を呼んでいる白い雪の子どもたちを見つけた。彼らは進に一緒に来てほしいというのだ。そして外に出た進を彼らは持ち上げ、空へと飛び始めた。
 登場人物
瀬田 進 小児マヒで車いす生活をする小学4年生。
瀬田 守 進の弟。小学2年生。
おとうさん 進と守の父。
おかあさん 進と守の母。
雪の子ども 白い雪の子ども。
橋山 子どもたちが遊ぶ広場の地主。
田中 橋山の幼い頃の遊び仲間。
白坂 橋山の幼い頃の遊び仲間。
津田 橋山の幼い頃の遊び仲間。



.
林の中であったはなし
(はやしのなかであったはなし)
  初出誌
1970年(昭和45年) 大きなタネ5月号
 作品関連
  雑誌 1970年 大きなタネ5月号 大きなタネの会
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 雑木林にスケッチにやってきた絵描きは、イタチのキッチョベエと出会った。キッチョベエは絵描きに自分の絵を描いてほしいとねだり、描けた絵をもって姿を消した。すると間もなく他のイタチたちも自分も描いてほしいと姿を現し、絵描きは30枚以上もイタチの絵を描くことになってしまった。
 登場人物
絵描き 子どもの絵本の表紙絵を描く絵描き。
キッチョベエ 雑木林に住むイタチ。
タチネッキ キッチョベエの友だち。
母親イタチ 小さい子供を持つ母イタチ。



.
ま夜中のけっこんしき(まよなかのけっこんしき)
  初出誌
1975年(昭和50年) 小学二年生12月号
 作品関連
  雑誌 1975年 小学二年生12月号 小学館
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 誕生日のお祝いをする予定だったアコちゃんは、母親の仕事の都合で次の日曜日に延期となり、淋しい気持ちでいました。そして夜中にバルコニーへ出て外の景色を眺めていると、一匹のコオロギがアコちゃんに手伝ってほしいことがあると言い出しました。
 登場人物
アコちゃん 女の子。8歳。
おとうさん アコちゃんの父。会社員。
おかあさん アコちゃんの母。看護婦。
次郎 おかあさんが勤める病院の入院患者の男の子。
コオロギ 年寄りのコオロギ。
フクロウ 結婚式の媒酌をするフクロウ。
けいほうき 新郎の踏切の警報機。
がいろとう 新婦の街路灯。



.
たっちゃんがたっちゃんと      
    たっちゃんにあったはなし
  初出誌
1977年(昭和52年) 母の友1月号
 作品関連
  雑誌 1977年 母の友1月号 福音館書店
  書籍 2013年 タワーの下の子どもたち
仁木悦子少年小説コレクション3
論創社
 あらすじ
 たつひこが赤トンボを追いかけていくと、一人の少年に出会いました。彼の名は「あらいたつお」といい、たつひこの父と同じ名前でした。二人は遊んでいましたが、たつおがテレビの子とは知らないが、赤トンボの捕まえ方に詳しいことに気がつきます。
 登場人物
あらいたつひこ 団地の4階に住む少年。あだなは「たっちゃん」。
あらいたつお たつひこの父と同じ名前の少年。あだなは「たっちゃん」。
あらいたつへい たつおの父と同じ名前の少年。あだなは「たっちゃん」。